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建て替えの仮住まいはいつ探す?必要な費用と引っ越しの流れ

〈 不動産のノウハウ 〉

藤原 栞里

筆者 藤原 栞里

【ポジティブが取り柄の総務担当】
不動産知識ゼロからスタートし、「自分が疑問に思ったことをそのまま記事にする」スタンスで毎日ブログを執筆中‼︎難しい売却の話も、同じ目線でわかりやすくお伝えします。



【はじめに】


自宅の建て替えをする場合、
現在住んでいる家をいったん解体するため、工事が終わるまで別の場所で生活しなければなりません。

この一時的な住まいが、仮住まいです。

建て替えを検討している方の中には、

「仮住まいはいつから探せばよいの?」
「普通の賃貸住宅を短期間だけ借りられる?」
「仮住まいにはどれくらい費用がかかる?」
「荷物や家具はすべて持っていくの?」

と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

実際には、一般的な賃貸住宅では、短期間の入居を断られる場合があります。

また、家賃だけでなく、
敷金、礼金、保証会社費用、火災保険料、引っ越し費用なども必要です。

さらに、建て替えでは、現在の家から仮住まいへ移るときと、
仮住まいから新居へ戻るときの2回の引っ越しが発生します。

つまり、仮住まいは単に「数か月分の家賃を用意すればよい」というものではありません。





1. 建て替え中に仮住まいが必要になる理由



建て替えとは、現在建っている住宅を解体し、その土地に新しい建物を建築することです。

リフォームであれば、工事内容によっては住みながら進められる場合があります。

しかし、建て替えでは既存の建物を解体するため、工事中に住み続けることはできません。

そのため、工事の期間中は仮住まいが必要になります。

仮住まいの期間は、建物の構造や規模、解体工事の内容、土地の状態、建築会社の工程によって異なります。

また、着工後に天候不良、資材納入の遅れ、追加工事などが発生すると、
当初の予定より完成が遅れる可能性もあります。

そのため、仮住まいの契約期間は、ある程度の余裕を持たせておきましょう。




2. 仮住まいの主な選択肢



建て替え中の仮住まいには、いくつかの選択肢があります。

家族の人数、必要な広さ、通勤・通学、予算、仮住まい期間によって、適した方法は異なります。


① 一般的な賃貸住宅

最も一般的なのが、賃貸マンションや賃貸戸建を借りる方法です。

一般の賃貸住宅は物件数が比較的多く、
希望する地域や間取りから探しやすいというメリットがあります。

一方で、賃貸住宅の貸主は、長期間住む入居者を希望することが多いため、
「建て替えが終わるまでの半年間だけ」といった短期入居を断られる場合があります。

契約後すぐに退去すると、短期解約違約金が発生する物件もあるため、
問い合わせる際は、仮住まいであること・入居予定期間を最初に伝えましょう。


② 定期借家契約の賃貸住宅

仮住まいでは、定期借家契約の物件が候補になることがあります。

定期借家契約とは、
あらかじめ定めた契約期間が満了すると、原則として更新されずに終了する契約です。

貸主と借主が合意すれば、契約終了後に改めて再契約することも可能です。

貸主側にとって退去時期が明確であるため、
期間限定の転勤や建て替え中の仮住まいなどに利用されることがあります。

ただし、工事が延びても自動的に契約期間が延長されるわけではありません。

再契約できるかどうかは貸主の判断となるため、
契約前に工期延長時の対応を確認しておくことが大切です。


③ マンスリーマンション

マンスリーマンションは、1か月単位などで借りられる家具・家電付きの住まいです。

一般的な賃貸住宅と比べて、敷金や礼金が不要な物件が多く、
家具や家電を準備する負担を抑えやすいことがメリットです。

一方で、月額料金は一般賃貸より高くなる傾向があります。

また、家族向けの広い物件は少なく、人数が多い家庭では複数の部屋を借りなければならない場合があります。



④ ホテルやサービスアパートメント

仮住まい期間が数週間から1、2か月程度であれば、
ホテルやサービスアパートメントを利用する方法もあります。

家具や家電がそろっているため、すぐに生活を始められます。

ただし、長期間になると宿泊費が高くなりやすく、キッチンや洗濯設備がない場合は生活の負担が増えます。




3. 仮住まいはいつから探し始める?



仮住まいは、建て替え工事の着工直前ではなく、余裕を持って探し始めることが大切です。

目安としては、退去予定日の2~3か月前から情報収集を始め、
遅くとも1か月前までには契約先を決めておきたいところです。

特にペット可、短期契約可、ファミリー向け、駐車場付きという条件が重なると、選べる物件はかなり少なくなります。

また、引っ越しは春に集中しやすいので注意です⚠︎

建て替え工程を調整できる場合は、引っ越し繁忙期を避けることも検討しましょう。



4. 仮住まいに必要な期間はどのくらい?



仮住まい期間は、建て替えのスケジュールによって決まります。

一般的には、次の期間を合計して考えます。

仮住まい期間=解体準備期間+解体工事期間+建築工事期間+引き渡し準備期間

例えば、建築会社から建築工事は5か月と説明されていても、仮住まい期間が5か月で足りるとは限りません。

建物の解体、地盤調査、外構工事、完了検査、引き渡し準備なども必要です。

また、建築確認申請や仕様決定が遅れると、解体や着工の予定が後ろにずれる可能性があります。

契約期間に余裕を持たせると家賃負担は増えますが、
期間が足りず再び別の場所へ引っ越すリスクを考えると、一定の予備期間を確保しておく方が安全です。



5. 仮住まいにかかる主な費用



仮住まいの費用は、家賃だけではありません。

敷金・礼金ゼロの物件であっても、
仲介手数料、前家賃、保証会社費用、鍵交換費用などが必要になる場合があります。


◯仮住まい費用の計算例

例えば、次の条件で8か月間、仮住まいをすると仮定します。

費用項目 想定金額

家賃                    月10万円
共益費                  月5,000円
敷金                     10万円
礼金                 10万円
仲介手数料等         約11万円
保証会社・保険等 約8万円
引っ越し2回.       約30万円
荷物保管                 月2万円
その他                  約10万円

家賃と共益費は、

10万5,000円×8か月=84万円

荷物保管費は、

2万円×8か月=16万円

これに初期費用、引っ越し費用、その他費用を加えると、

84万円+16万円+39万円+30万円+10万円=179万円

となります。

これはあくまで仮定の例であり、
実際の金額は地域、間取り、入居期間、荷物量などによって大きく変わります。

ただし、仮住まいには100万円を超える費用がかかるケースもあるため、
建築費とは別に予算を確保しておく必要があります。



6. 引っ越しが2回必要になる



建て替えでは、次の2回の引っ越しが必要です。

引っ越し費用も、通常の住み替えより多くなります。

さらに、仮住まいが現在の自宅や新居から離れていると、
移動距離が長くなり、料金が上がる可能性があります。

引っ越し業者から見積りを取るときは、1回目と2回目をまとめて相談すると、
スケジュール調整や荷物保管を含めた提案を受けられることがあります。

ただし、2回目の引っ越し日は新居の完成状況によって変わる可能性があります。

完成予定日だけで予約するのではなく、建築会社から引き渡し日が確定してから正式に調整しましょう。



7. 仮住まいを選ぶときに優先したい条件



仮住まいは短期間だからといって、家賃だけで選ぶと生活が不便になることがあります。

家族の生活を維持するために、次の条件を整理しましょう。


◯通勤・通学

子どもがいる家庭では、現在の学校へ通い続けられるかが重要です。

仮住まいによって学区が変わる場合は、
現在の学校へ引き続き通えるか、教育委員会や学校へ確認する必要があります。

通勤時間についても、家族全員の負担を確認しましょう。


◯間取りと広さ

仮住まい期間が半年以上になる場合、狭すぎる部屋では生活のストレスが大きくなります。

持ち込む家具の大きさ、家族それぞれの就寝場所、在宅勤務スペースなどを考えて選びましょう。


◯駐車場

現在の家で複数台の車を所有している場合、仮住まいでも同じ台数を駐車できるとは限りません。

敷地内駐車場が満車であれば、近隣の月極駐車場を別途借りる必要があります。


◯新居や工事現場までの距離

仮住まいが建築現場に近いと、工事状況の確認や建築会社との打ち合わせがしやすくなります。

ただし、現場へ立ち入る際は、安全管理上、建築会社の許可を得る必要があります。





8. 工期が延びた場合はどうする?



建築工事では、当初の予定どおりに進まないこともあります。

工期が延びる主な理由には、次のようなものがあります。

・雨や台風などの天候
・資材や住宅設備の納入遅延
・地盤改良の追加
・工事中の仕様変更
・職人や施工業者の手配
・行政検査の日程
・外構工事の遅れ

仮住まいの契約終了日が近づいている場合は、できるだけ早く貸主や管理会社へ相談しましょう。

ただし、後から申し出れば必ず延長できるわけではありません。

次の入居者が決まっている場合や、貸主が自宅として使用する予定がある場合は、延長を断られることがあります。

そのため、建築会社から工程表を受け取り、定期的に完成予定日を確認することが重要です。

完成予定日の遅れが見込まれた時点で、仮住まいの延長や別の宿泊先を検討しましょう。



9. 仮住まい費用を抑える方法



仮住まい費用を完全になくすことは難しいですが、
計画の立て方によって負担を抑えられる可能性があります。

◯敷金・礼金の少ない物件を探す

短期間の仮住まいでは、毎月の家賃だけでなく初期費用の割合が大きくなります。

敷金・礼金が少ない物件、仲介手数料を抑えられる物件などを比較しましょう。

ただし、初期費用が安くても、退去時の定額クリーニング費用や短期解約違約金が高い場合があります。

契約期間全体の費用で比較することが大切です。


◯家具・家電付き物件を検討する

仮住まいに必要な家具や家電が足りない場合は、
購入するより家具・家電付き物件の方が安くなることがあります。

ただし、月額料金が高くなるため、入居期間をもとに総額を比較しましょう。


◯引っ越し時期を調整する

引っ越し繁忙期は、希望日に予約を取りにくくなることがあります。

工事スケジュールを調整できる場合は、混雑時期を避けることで、業者を選びやすくなる可能性があります。
全日本トラック協会も、引っ越し多忙期を避けた分散引っ越しを推奨しています。




【まとめ】



建て替え中の仮住まいでは、家賃だけでなく、
敷金・礼金などの初期費用、2回分の引っ越し費用、荷物の保管費なども必要になります。

仮住まいを探す前に、次の点を整理しておきましょう。

・仮住まいが必要な期間
・家賃と初期費用の予算
・希望する地域や間取り
・駐車場やペットの条件
・仮住まいへ持っていく荷物
・工期が延びた場合の対応
・短期解約違約金や契約期間

一般的な賃貸住宅では、短期間の入居を断られる場合があります。

そのため、問い合わせ時には建て替え中の仮住まいであることを伝え、
契約期間や延長の可否を確認することが大切です。

また、希望条件の多い仮住まいはすぐに見つからないこともあります。

建築会社から工程表を受け取ったら、
早めに不動産会社や引っ越し業者へ相談し、工期の遅れも想定した余裕のある計画を立てましょう❇︎

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