
長期優良住宅とは?基準・メリットデメリット・認定までの流れをやさしく解説
長期優良住宅とは?基準・メリットデメリット・認定までの流れをやさしく解説
【はじめに】
家は完成した瞬間がゴールではありません。
そこから10年、20年、30年と住み続けていくものです。
年月が経てば、屋根や外壁、設備のメンテナンスも必要になります。
地震への備えや、
光熱費のことも考えておかなければいけません。
そこで注目されるのが、
長期優良住宅です。
長期優良住宅とは、
長く安心して住めるように、
耐震性・省エネ性・劣化対策・維持管理のしやすさなど、
一定の基準を満たして認定を受けた住宅のことです。
見た目の良さだけでなく、
将来の暮らしやすさまで考えられた住宅といえます。
この記事では、
長期優良住宅の意味や基準、メリット・デメリット、
認定までの流れについてまとめます‼︎

1. 長期優良住宅とは?
長期優良住宅とは、
簡単にいうと、長く安心して住めるように、
一定の性能基準を満たしていると認定された住宅のことです。
⚪️ 長期優良住宅の考え方
長期優良住宅の考え方は、
良い家を建てて、きちんと手入れしながら長く使っていく
という考え方です。
家は人生の中でも大きな買い物です。
それなのに、
建ててから数十年で大きく価値が下がったり、
メンテナンスしにくかったり、
地震や暑さ寒さに不安があったりすると、
住み続けるうえで負担になります。
長期優良住宅では、そうならないように、
・建物が長持ちしやすいこと
・地震に強いこと
・省エネ性能があること
・点検や修繕がしやすいこと
・将来のメンテナンス計画があること
などが重視されます。
⚪️ 既存住宅でも認定対象になる
長期優良住宅というと、
新築住宅だけのイメージがあるかもしれません。
しかし、
制度としては新築だけでなく、
増改築や既存住宅でも認定の対象になる場合があります。
ただし、
実際には新築時に認定を取るケースが多いです。
注文住宅や一部の建売住宅では、
「長期優良住宅対応」「長期優良住宅認定取得予定」
といった表記を見ることがあります。
住宅を選ぶときに、
長期優良住宅かどうかを確認しておくと、
性能面や税制面の比較がしやすくなります。
2. 長期優良住宅の主な基準
長期優良住宅に認定されるためには、
いくつかの基準を満たす必要があります。
主に次のような点がチェックされます。
基準 わかりやすく言うと
◯劣化対策 家が長持ちしやすい工夫がされているか
◯耐震性 地震に対して一定以上の強さがあるか
◯省エネルギー性 冷暖房の効率がよく、光熱費を抑えやすいか
◯維持管理のしやすさ 配管などの点検や修理がしやすいか
◯住戸面積 家族が暮らしやすい広さが確保されているか
◯居住環境 周辺のまちなみや環境に配慮されているか
◯維持保全計画 将来の点検や修繕の計画が立てられているか
簡単にまとめると、
長持ちして、地震に強く、省エネで、メンテナンスもしやすい家
ということです。
特に大切なのは、
建てたときだけ良い家ではなく、
10年後、20年後、30年後も安心して住めるように
考えられている点です。
デザインだけでなく、
家の中身や将来の維持管理まで評価される住宅
が基準になります。
3. |劣化対策:家を長持ちさせるための工夫
劣化対策とは、
建物をできるだけ長く使えるようにするための基準です。
家は、
時間が経つと少しずつ傷んでいきます。
長期優良住宅では、
こうした劣化をできるだけ防ぐために、
構造部分が長持ちしやすい仕様になっていること
が求められます。
たとえば、
・床下や小屋裏の点検がしやすい
・湿気がこもりにくい
・構造材が劣化しにくい
・防腐・防蟻対策がされている
・雨水が入りにくい設計になっている
などです。
家を長く使うためには、
こうした見えない部分がとても大切です。
4. |耐震性:地震に強い家であること
日本で家を建てるうえで、
地震への備えは欠かせません。
一定以上の耐震性が求められます。
耐震性とは、
地震が起きたときに建物が倒壊しにくいようにする性能です。
住宅の耐震性能では、
よく耐震等級という言葉が出てきます。
耐震等級には、
・耐震等級1
・耐震等級2
・耐震等級3
があります。
数字が大きいほど、
耐震性能が高いとされています。
長期優良住宅では、
一般的な建築基準法レベルよりも
高い耐震性能が求められることが多く、
地震に対して安心感を持ちやすい住宅になります。
地震の多い日本で長く住むことを考えると、
耐震性を高めておくことは大きなメリットです。

5. |省エネルギー性:暑さ寒さに強く、光熱費も抑えやすい家
省エネルギー性とは、
簡単にいうと、冷暖房のエネルギーを
無駄にしにくい家ということです。
たとえば、
・断熱性能が高い
・窓の性能が良い
・外気の影響を受けにくい
・冷暖房効率が良い
・夏は暑くなりにくく、冬は寒くなりにくい
といった家です。
断熱性能が低い家では、
冬に暖房をつけてもすぐ寒くなったり、
夏に冷房をつけても効きにくかったりします。
一方、
省エネ性能が高い住宅では、
室内の温度が安定しやすく、
光熱費の負担も抑えやすくなります◎
最近は電気代やガス代の上昇もあり、
住宅の省エネ性能はかなり重要になっています。
6. 維持管理・更新の容易性:点検や修理がしやすいこと
長期優良住宅で特に大切なのが、
維持管理のしやすさです。
家は建てたあと、
必ずメンテナンスが必要になります。
特に配管や設備は、
長く住んでいると交換や修理が必要になることがあります。
長期優良住宅では、
・給排水管の点検がしやすい
・配管の交換がしやすい
・床下や天井裏を確認しやすい
・メンテナンスしやすい設計になっている
ことが重視されます。
7. 長期優良住宅のメリット
長期優良住宅には、
いくつかの大きなメリットがあります。
メリット⑴:長く安心して住みやすい
一番のメリットは、
住宅性能が高く、長く住むことを前提に考えられていることです。
長期優良住宅は、
・劣化しにくい
・地震に強い
・省エネ性能が高い
・メンテナンスしやすい
・維持保全計画がある
という特徴があります。
そのため、将来にわたって安心して住みやすいです。
長く住む予定の方にとっては、
大きなメリットになります。
メリット⑵:税制優遇
一定の条件を満たすことで、
税制面の優遇を受けられる場合があります。
たとえば、
・住宅ローン控除
・登録免許税
・不動産取得税
・固定資産税
などで、
一般住宅より優遇されるケースがあります。
具体的な内容は年度や制度によって変わるため、
購入時・建築時には最新情報を確認しましょう。
ただし、
補助金や税制優遇は、
いつでも必ず使えるものではありません。
・予算枠
・対象者
・対象住宅
・契約時期
・着工時期
などの条件があります。
メリット⑶:資産価値を説明しやすい
将来家を売却する可能性がある場合、
長期優良住宅であることはひとつのアピール材料になります。
中古住宅を購入する人にとって、
建物の性能はわかりにくい部分です。
でも、
長期優良住宅として認定されていれば、
・耐震性
・省エネ性能
・劣化対策
・維持保全計画
・認定履歴
などを説明しやすくなります。
8. 長期優良住宅のデメリット
長期優良住宅にはメリットが多いですが、
デメリットもあります。
デメリット⑴:建築費が高くなりやすい
長期優良住宅の基準を満たすためには、性能を高める必要があります。
そのため、一般的な住宅より建築費が高くなることがあります。
たとえば、
・断熱性能を高める
・耐震性能を高める
・劣化対策を行う
・点検しやすい構造にする
・認定申請を行う
といった費用がかかります。
デメリット⑵:申請費用や手間がかかる
長期優良住宅の認定を受けるには、
申請が必要です。
通常は
建築会社や設計者が手続きを進めることが多いですが、
その分の申請費用や手数料がかかる場合が多いです。
また、
認定が下りるまでに
時間がかかることもあります。
スケジュールに余裕を持って
進めることが大切です。
デメリット⑶:建てた後も維持保全が必要
長期優良住宅は、
認定を受けて終わりではありません。
認定を受けると、
維持保全計画に基づいて
点検やメンテナンスを行うことが求められます。
長く良い状態を保つために、
定期的に点検・修繕していく家
ということです。
計画的にメンテナンスすることが前提の住宅です。
9. 長期優良住宅の認定までの流れ
長期優良住宅の認定を受ける流れは、
次のようになります。
① 建築会社・設計者に相談
まずは、
建築会社や設計者に相談します。
この段階で、
・長期優良住宅にしたい
・どのくらい費用が上がるのか
・どんな基準を満たす必要があるのか
・税制優遇や補助金が使える可能性があるか
を確認します。
② 設計内容を決める
次に、設計内容を決めます。
間取りやデザインだけでなく、
・耐震性
・断熱性
・劣化対策
・配管計画
・点検口
・維持保全計画
なども考えます。
③ 技術的審査・確認
住宅性能評価機関などで
技術的な確認を受けることがあります。
設計内容が長期優良住宅の基準に合っているかを
確認する工程です。
④ 認定申請を行う
必要書類をそろえて、
所管行政庁へ認定申請を行います。
認定を受ける前に着工してしまうと、
認定の扱いに影響する場合があります。
⑤ 認定後に着工・建築する
認定を受けたら、
工事を進めます。
⑥ 完成後、維持保全計画に沿って管理
完成後は、
維持保全計画に基づいて点検や修繕を行います。
長期優良住宅は、
建てたときの性能だけでなく、
建てた後の管理も大切です。
【まとめ】
長期優良住宅とは、
長く良い状態で住み続けられるように、
一定の基準を満たして認定を受けた住宅のことです。
主な基準には、
・劣化対策
・耐震性
・省エネルギー性
・維持管理のしやすさ
・維持保全計画
などがあります。
長期優良住宅は、
ただ「良い家」というだけではなく、
長く住むことを前提に、性能と維持管理まで考えられた家です✳︎
長く安心して暮らすためには、
見えない部分の性能もとても大切です。
これから注文住宅を建てる方や、
性能の良い家を探している方は、
長期優良住宅という選択肢も一度検討してみてください✨
