
不動産の相続について
不動産の相続をわかりやすく解説!
【はじめに】
親や祖父母が残してくれた「家や土地」
それをどう引き継ぐかは、多くの人が一度は経験する大切な出来事です。
でも、「相続」と聞くとなんだか難しそうで、税金や登記、不動産会社…専門用語が飛び交って頭が混乱しがちですよね。
この記事では、不動産の相続を初めて学ぶ人でも理解できるように、できるだけやさしい言葉でポイントを整理しました。
これを読めば、相続に関する基本的な流れや注意点がつかめるはずです。

【不動産の相続とは?】
不動産の相続とは、亡くなった人(被相続人)が持っていた「家や土地」を、その家族(相続人)が引き継ぐことです。
相続財産には預金や株式なども含まれますが、不動産は「形があるもの」であり、価値も大きいため、相続で一番トラブルになりやすい財産です。

【相続が発生したら最初にやること】
相続は突然始まります。ここで大切なのは「何から手をつけるか」です。
・誰が相続人なのかを確認する
法律で「相続できる人」が決まっています。配偶者は必ず相続人。子ども、親、兄弟姉妹などが順番で相続人になります。
・財産の全体像を把握する
家や土地の登記簿謄本を取り寄せる
預金通帳や借金があるか確認する
・相続するか放棄するかを決める
相続は「必ず受け取る」ものではありません。借金が多い場合などは「相続放棄」も選べます。
【不動産相続の方法は3つ】
不動産は「分けにくい財産」です。
お金なら割り算できますが、家や土地はそう簡単に分けられません。そこで次のような方法がとられます。
①現物分割
(家や土地を現物のまま引き継ぐ方法。ただし他の相続人とのバランスを取るため、代わりに預金を渡すなど調整が必要。)
②換価分割
(家や土地を売ってお金に換え、それを相続人で分ける方法。「家は誰も住まない」「維持費がかかる」ときによく選ばれる。)
③代償分割
(1人が家を相続する代わりに、他の相続人にお金を支払う方法。
兄弟の一人が実家に住み続けたい場合などによく使われる。)
①現物分割と③代償分割の違いがわかりづらいと思いますので、ポイントを押さえておきます!
現物分割…→財産をそのまま分割して分ける(家→長男 預金→次男 など)
代償分割…→誰かが財産を引き継ぎ、代わりにお金で他の相続人に補う(一度一人が財産を相続→その代わり他の相続人に代償金を支払う)
【不動産の相続登記とは?】
相続で不動産を引き継ぐときに絶対に必要なのが「相続登記」です。
登記とは、不動産の「持ち主を公(おおやけ)に記録すること」。
これをしておかないと、売却や担保設定ができず、トラブルのもとになります。
ポイント
・2024年4月から、相続登記は義務化されました。
※放置すると「過料(罰金)」がかかる場合があります。
登記手続きには「遺産分割協議書」と「戸籍謄本」などが必要です。
【不動産の相続でかかる税金】
「相続税」と聞くと身構える人が多いですが、実は相続税を払う人は全体の1割以下です。
ではなぜ相続税を払う人が全体の1割以下なのでしょうか?実は基礎控除があるからなのです!
相続税の基礎控除
相続税には「基礎控除」があり、この金額以内なら税金はかかりません。
計算式は次のとおりです:
3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
例:相続人が配偶者と子ども2人の合計3人なら
3,000万円 + 600万円 × 3人 = 4,800万円まで非課税。
つまり、多くの家庭では相続税は発生しません。
登録免許税と固定資産税
相続登記には「登録免許税」がかかります。
相続後は不動産の所有者として「固定資産税」を支払うことになります。
相続にあたり、「登録免許税」と「固定資産税」は必ずかかります。
トラブルを避けるために大事なこと
不動産相続は、感情が絡むためトラブルになりやすいです。
よくある例を紹介します。
・誰が住むかで、もめる
・維持費を誰が負担するかで対立する
・売却したい人と住み続けたい人で意見が割れる
トラブルを防ぐコツ
・早めに家族で話し合い、希望を共有する
・書面(遺産分割協議書)にしっかり残す
・専門家(司法書士・税理士・不動産会社)に相談する

【専門家に相談するタイミング】
書類が複雑で手続きに自信がないとき → 司法書士
相続税がかかりそうなとき → 税理士
不動産を売却して分けたいとき → 不動産会社
それぞれ役割が違うので、状況に応じて相談するとスムーズです。
【まとめ】
不動産の相続は、多くの人にとって避けて通れないテーマです。
・相続人を確認する
・財産の全体像を把握する
・分け方を話し合う
・相続登記を忘れない
・税金は基礎控除で大半の人は非課税
この流れをおさえておけば、不動産相続はぐっと分かりやすくなります。
大切なのは「早めに情報を整理し、家族で話し合うこと」。
不動産は一人で抱え込むと大変ですが、きちんと準備しておけば安心して次の世代へつなぐことができます。