
旅行中の空き巣対策〜新築時にできる防犯設備・窓・玄関・外構の工夫を解説〜
【 はじめに 】
こんにちは。
家族旅行や帰省で数日間家を空けるとき、
「空き巣に入られないかな?」
「ずっとシャッターを閉めていたら、逆に留守だと分かる?」
「防犯カメラって本当に必要?」
と少し心配になることがありますよね。
もちろん施錠は防犯の基本です。
でも警察庁の資料を見ると、
住宅への侵入では「無締り」による被害が多く、
戸建住宅では窓から侵入されるケースも大きな割合を占めています。
警察庁は、補助錠、防犯ガラス、窓シャッター、防犯性能の高い建物部品などを活用するよう案内しています。
今回は、旅行中の空き巣対策を中心に、新築時に検討したい防犯設備について、
私なりに分かりやすく整理していきます。

1.空き巣対策の基本は「侵入に時間をかけさせること」
防犯というと、「絶対に入られない家」を想像してしまいます。
でも実際には、侵入に時間がかかる家にするという考え方が重要です。
警察庁が紹介する防犯性能の高い建物部品では、
侵入手口に対して一定時間抵抗できることが一つの基準になっています。
例えば、
・鍵が1つだけ
・薄い窓ガラス
・人目につかない場所
という家より、
・補助錠
・防犯ガラス
・シャッター
・照明
・防犯カメラ
がある家の方が、侵入する側から見ると手間が増えます。
2.旅行中に特に注意したいのは「留守だと分かること」
空き巣にとって、
家に誰かいるのか、長期間留守なのかは重要な情報になります。
例えば、
・郵便物がたまっている
・新聞が何日も入っている
・夜になっても家が真っ暗
・雨戸が何日も閉じたまま
という状態です。
警察庁も、長期不在時には近所へ声をかけたり、
郵便物や新聞の配達を止めたりするなどの対策を案内しています。
3.SNSで「旅行中です」と分かる投稿にも注意
最近は旅行先から、
「今日から沖縄旅行!」
「3泊4日で北海道!」
などとSNSへ投稿する方もいますよね。
でもこれは、
「今、自宅にいません」と公開していることにもなります。
警視庁も2026年7月、旅行中の写真をSNSへ投稿したことで行動を把握され、
留守宅に侵入されるケースについて注意喚起しています。
旅行写真は、帰宅してから投稿するという方法も考えたいですね。
4.戸建住宅では「窓」を特に意識したい
玄関ドアばかり防犯対策を考えがちですが、
戸建住宅では、窓もかなり重要です。
警察庁の「住まいる防犯110番」では、
戸建住宅の侵入口について、窓からの侵入が約6割を占めると案内しています。
つまり、高性能な玄関ドアを入れたから安心ではありません。
1階の掃き出し窓や腰窓なども一緒に考える必要があります。
5.新築なら防犯ガラスを検討する
窓の防犯設備として代表的なのが、防犯ガラスです。
一般的な防犯合わせガラスは、2枚のガラスの間に強靭な中間膜を挟んでいます。
ガラスが割れても中間膜によって簡単に穴を開けにくくすることで、
侵入に時間をかけさせるという仕組みです。
警察庁も窓の防犯対策として、防犯ガラスの利用を推奨しています。
6.「網入りガラス=防犯ガラス」ではない
ここは意外と間違えやすいところです。
中にワイヤーが入っている、網入りガラスを見ると、
「防犯性能が高そう」と思いますよね。
でも網入りガラスは主に防火目的で使われるもので、防犯ガラスとは目的が違います。
防犯性能を求める場合は、
防犯合わせガラスなど、防犯性能を確認した製品を選ぶことが大切です。
7.CPマークを覚えておくと分かりやすい
防犯設備を選んでいると、CPマークを見ることがあります。
これは、防犯性能の高い建物部品の普及を目的として設けられた共通標章です。
026年3月末時点で、
ドア・錠・サッシ・ガラス・窓シャッターなど17種類、3,545品目が掲載されています。
注文住宅で設備を比較するときには、
「CPマーク対応商品ですか?」と聞いてみてもいいですね。
8.補助錠も意外と効果的
窓には一般的に、クレセント錠があります。
ただ、警察庁は窓の防犯対策として、補助錠の取り付けも推奨しています。
1つの窓に複数のロックがあれば、
侵入する側は、
ガラスを割る
↓
クレセントを操作
↓
さらに補助錠を解除
という手間が増えます。
小さな設備ですが、防犯を考えるうえでは重要ですね。
9.大きな掃き出し窓にはシャッターも検討
リビングには、庭へ出られる大きな掃き出し窓をつけることが多いですよね。
その場合、窓シャッターも防犯設備の一つになります。
警察庁も、窓シャッターや雨戸、面格子などを侵入対策として挙げています。
特に旅行中は、夜間の窓を守る設備として安心感があります。
10.シャッターは電動にすると使いやすい
手動シャッターの場合、
開けたり閉めたりという作業が必要です。
面倒になると、
「今日は閉めなくてもいいか」となってしまうことがあります。
電動シャッターなら、
スイッチやリモコンなどで開閉できるため、日常的に使いやすいです。
防犯設備は、付いているだけでなく、毎日使えることも重要ですね。
11.シャッターを旅行中ずっと閉めるのは?
これは少し悩むところです。
シャッターを閉めることで、窓からの侵入を難しくできます。
一方、何日間も同じシャッターが閉じたままだと、
長期不在を想像される可能性もあります。
そのため最近では、
タイマーやスマートホーム連携によって、自動で開閉できる電動シャッターもあります。
住宅設備をスマート化するなら、こうした機能も面白いですね。
12.玄関ドアは「ワンドア・ツーロック」
玄関の防犯対策として分かりやすいのが、1つのドアに2つの鍵です。
警視庁も、ワンドア・ツーロックを推奨しています。
現在の新築住宅では、
上下2か所にロックが付いている玄関ドアも多いですよね。
侵入に時間をかけさせる意味でも、重要な設備です。
13.玄関ドアのガードプレートもチェック
ドアとドア枠の間に隙間があると、
工具を差し込んで錠を壊すという手口があります。
警視庁では、ガードプレートによる対策も案内しています。
注文住宅では、見た目や断熱性能だけでなく、
玄関ドアそのものの防犯性能も確認したいですね。
14.スマートキーは便利だけど「防犯性能」は別に見る
最近は、
・スマートキー
・カードキー
・スマートフォン解錠
などが増えています。
鍵を取り出さずに玄関を開けられるので非常に便利です。
ただ、スマートキー=必ず防犯性能が高いという意味ではありません。
・ドア本体
・シリンダー
・サムターン
・こじ開け対策
など、玄関全体の性能を確認したいですね。
15.防犯カメラは新築時に配線しておくと便利
防犯カメラは、後から付けることもできます。
ただ注文住宅なら、
最初から電源・LAN配線・設置場所を考えておくと仕上がりがきれいです。
例えば、
・玄関
・駐車場
・勝手口
・建物側面
などです。
カメラ本体だけでなく、「どの範囲を映すのか」まで考えたいですね。
16.インターホンは録画機能付きがおすすめ
最近のテレビドアホンには、訪問者を自動録画できる製品があります。
留守中でも、誰が玄関へ来たのかを後から確認できます。
スマートフォンと連携できるタイプなら、
旅行先から来訪者を確認できる製品もあります。
これも新築時に検討しやすい設備ですね。
17.人感センサーライトも防犯対策になる
夜間、
誰かが敷地へ入る
↓
突然ライトが点灯する
という状況は、侵入する側にとって目立ちやすくなります。
警察庁も、
照明や防犯灯などで周囲を明るくすることを侵入対策の一つとして案内しています。
18.旅行中の「家が真っ暗」も避けたい
夜になると、毎晩完全に真っ暗。
これが数日続くと、
「留守かな?」と思われる可能性があります。
そこで、
タイマー付き照明やスマート照明を使って、
夜だけリビングの照明を点灯する方法もあります。
人がいるように見せる工夫ですね。
19.外構は「隠しすぎない」ことも大切
プライバシーを守りたいから、
高いフェンスや高い塀で家を囲みたくなることがあります。
でも外から完全に見えない家は、
一度敷地内へ入られると、侵入者も外から見えなくなるという問題があります。
注意しましょう⚠︎
20.勝手口も忘れない
キッチン横に、勝手口をつける住宅もあります。
玄関より人目につきにくい場所にあることが多いため、
防犯を意識したい場所です。
例えば、
・防犯ガラス
・ツーロック
・センサーライト
・防犯カメラ
などを組み合わせる方法があります。
21.バルコニーも侵入口になる可能性がある
バルコニーは、道路から見えにくい場合があります。
また、侵入された後に人目につきにくい場所になることもあります。
そのため、
・バルコニー窓にも施錠
・補助錠
・防犯ガラス
などを検討しましょう。
2階だからといって油断しないことが大切ですね。
22.防犯砂利も補助的な対策になる
家の裏側や側面へ、防犯砂利を敷く方法があります。
歩くと大きな音が出るため、
人が近づいたことに気づきやすくなります。
ただ、砂利だけで空き巣を防げるというものではありません。
照明や窓対策、カメラなどと組み合わせる補助的な設備として考えるといいですね。
23.ホームセキュリティを新築時から検討する方法もある
より防犯性を高めたい場合には、
ホームセキュリティを導入する方法があります。
例えば、
・ドア開閉センサー
・窓センサー
・人感センサー
などを設置し、
異常があれば警備会社へ通知する仕組みです。
旅行や出張が多い家庭なら安心感がありますね。
24.旅行前に確認したい①全部の窓を施錠
一番基本ですが、全部の窓を確認しましょう。
普段開けない、トイレや洗面所・小窓などが
意外と開いていることがあります⚠︎
25.旅行前に確認したい②郵便物・新聞
数日間不在になる場合には、
・新聞を止める
・郵便物が大量に見えないようにする
ことも大切です。
新聞や郵便物の蓄積は、
長期間不在と判断される材料になる可能性があります。
警察庁も長期不在時には新聞・郵便物への対応を案内しています。
26.旅行前に確認したい④合鍵を外へ置かない
植木鉢の下。
郵便受け。
物置。
昔から、「家族用に合鍵を置いておく」という家庭があります。
スマートキーでも物理キーでも、管理は重要ですね。
27.旅行中はスマートホームを活用する方法もある
新築住宅なら、
・スマート照明
・スマートシャッター
・スマートインターホン
・防犯カメラ
などを連携させる方法もあります。
旅行先から、
・照明ON
・シャッター確認
・玄関カメラ確認
などができれば安心感があります。
ただし通信障害や機器故障もあるため、
スマート機器だけに依存しないことも大切です。
28.近所付き合いも防犯設備の一つ?
意外と大切なのが、近所の目です。
警察庁も、長期不在時には隣近所へ声をかけることを
防犯対策として紹介しています。
「旅行で数日留守にします」と信頼できる近所の方へ伝えておけば、
不審な人や車に気づいてもらえる可能性があります。
29.新築時に検討したい防犯設備
注文住宅なら、
- 防犯ガラス
- 補助錠
- ロック付きクレセント
- 窓シャッター
- CPマーク対応玄関ドア・錠
- ツーロック
- ガードプレート
- 録画機能付きインターホン
- 防犯カメラ
- 人感センサーライト
- スマート照明
- スマートシャッター
- ホームセキュリティ
- 防犯砂利
などを検討できます。
全部入れる必要はありません。
家の立地や間取りに合わせて、弱い場所から対策することが大切です。
30.「見せる防犯」と「侵入を遅らせる防犯」を組み合わせる
防犯設備には、
侵入を物理的に難しくするものと、
「この家は対策している」と見せるものがあります。
例えば、
・防犯ガラス
・補助錠
・シャッター
は、侵入を遅らせる防犯。
・防犯カメラ
・センサーライト
・ホームセキュリティステッカー
などは、警戒させる防犯。
この2つを組み合わせると、より効果的です‼︎
【 まとめ 】
旅行中の空き巣対策というと、
・鍵を閉める
・シャッターを閉める
・新聞を止める
という、旅行直前の対策を思い浮かべます。
もちろん、これらはとても大切です。
ただ調べてみると、
本当に防犯性を高めたいなら、
家を建てる段階から侵入されにくい住宅をつくるという考え方が重要だと分かります。
新築時であれば、
・防犯カメラ用の配線
・センサーライト
・電動シャッター
・防犯ガラス
・ツーロック玄関ドア
などを最初から計画できます。
そして旅行へ出かけるときには、
・施錠確認
・新聞・郵便物対策
・家周りの整理
・SNSへのリアルタイム投稿を控える
といった日常的な防犯をプラスする。
「防犯設備」と「留守だと悟られにくい工夫」の両方を組み合わせること。
これが、旅行中も安心しやすい家づくりにつながると思います。
防犯設備は、何でも付ければいいというものではありません。
家族の暮らし方や住宅の立地、窓の位置などを考えて、
「自分の家なら、どこから入られる可能性があるだろう?」という視点で考えてみること。
それが、後悔しにくい防犯設備選びの第一歩だと思います。
※本記事は2026年10月時点の警察庁・警視庁公表情報等をもとにした一般的な防犯対策の解説です。住宅の立地・構造・設備によって有効な対策は異なります。
防犯性能を保証するものではありませんので、具体的な設備選びは住宅会社・設備メーカー・警備会社等へご確認ください。
