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空き家税とは?寝屋川市の導入方針・今からできる空き家税対策

〈 枚方市の地域情報 〉

藤原 栞里

筆者 藤原 栞里

【ポジティブが取り柄の総務担当】
不動産知識ゼロからスタートし、「自分が疑問に思ったことをそのまま記事にする」スタンスで毎日ブログを執筆中‼︎難しい売却の話も、同じ目線でわかりやすくお伝えします。

空き家税とは?寝屋川市の導入方針・対象になる空き家・今からできる対策をやさしく解説



【はじめに】



最近、「空き家税」という言葉を見聞きする機会が
少しずつ増えてきました。

空き家と聞くと、

「親から相続した実家」
「誰も住んでいない古い家」
「将来的に使うかもしれない家」

というイメージを持つ方も多いと思います。

枚方市や寝屋川市など、
私たちの身近な地域でも空き家は増えており、
決して他人事ではなくなってきています。

空き家は放置されることで、
所有者だけでなく、近隣住民や地域全体にも
影響を与えます‼︎

そこで国や自治体では、
空き家をただ放置するのではなく、
売却・賃貸・解体・活用などを進めてもらうための
仕組みづくりが進んでいます。

その一つとして注目されているのが、
いわゆる空き家税です。

この記事では、

・空き家税とは何か
・なぜ空き家税が必要とされているのか
・空き家が増えると何が困るのか
・寝屋川市の空き家税導入について
・すでに導入予定の都市
・空き家所有者が今からできる対策

について、整理していきます。




1. 空き家税とは?



空き家税とは、
人が住んでいない住宅や活用されていない住宅に対して、
自治体が独自に課税する仕組みのことです。

ただし、
「空き家税」という名前の
全国共通の税金があるわけではありません。

自治体によって
名称や制度内容は異なります。

たとえば、
京都市では「非居住住宅利活用促進税」という名称で、
生活の本拠として利用されていない住宅を対象に
課税する制度が予定されています。

一方、寝屋川市では、
仮称として「空き家流通促進税」という名称が示されています。

こちらは、
空き家を市場に流通させることを
目的とした制度として検討されています。

空き家は、
所有者にとっては
「今は使っていないだけの資産」かもしれません。

しかし、地域から見ると、
管理されていない空き家は
防災・防犯・景観・衛生の問題になりやすいです。



2. 空き家税の目的



空き家税の目的は、
大きく分けると次の3つです。


目的1:空き家の放置を防ぐため

最初はきれいな家でも、
何年も人が住まず、換気や清掃、庭木の管理、
雨漏り確認などをしないまま放置すると、
少しずつ傷んでいきます。

たとえば、

・雨漏りに気づかない
・床下に湿気がたまる
・外壁や屋根が傷む
・庭木や雑草が伸びる
・害虫や動物が入り込む
・不審者が侵入しやすくなる

このような状態になると、
所有者だけでなく近隣にも迷惑がかかります。

空き家税は、
所有者に対して「このまま放置すると税負担が増える可能性がある」
という意識を持ってもらい、
早めの対応を促す役割があります。



目的2:使える住宅を市場に出すため

もう一つの大きな目的は、
住宅の流通促進です。

人が住める状態の住宅が
空き家のまま残っている一方で、
若い世代や子育て世帯が住まいを探している地域もあります。

本来であれば、
空き家を売却したり賃貸に出したりすれば、
住まいを探している人の選択肢になります。

しかし、実際には、

・相続人同士で話がまとまらない
・売るか貸すか決められない
・解体費が気になる
・思い出があって手放せない
・どこに相談すればよいかわからない

という理由で、
空き家が市場に出ないことがあります。



目的3:地域の防犯・防災・住環境を守るため

空き家が増えると、
地域全体の安全性や印象にも影響します。

空き家税は、
所有者に負担を求めるだけではなく、
地域の安全や住環境を守るための財源
としても考えられている制度です。



3. 寝屋川市の空き家税導入について



大阪府寝屋川市では、
空き家対策の一つとして、
仮称「空き家流通促進税」の導入に向けた検討
が進められています。

現時点で公表されている素案の概要では、
次のような内容が示されています。

寝屋川市の空き家流通促進税の概要

仮称:                空き家流通促進税
税目:                  法定外普通税
課税客体:          現に人が居住していない状態にあると認められる住宅
納税義務者: 1月1日現在、市内にある空き家の所有者等
税率:              固定資産税額の100分の50相当
徴収方法:         普通徴収、年4回に分割
税収の使途: 防犯・防災・住環境整備など空き家対策に重点活用

寝屋川市の資料では、
徴収方法は普通徴収で年4回、
納税義務者は固定資産税の賦課期日である1月1日現在の
市内空き家所有者等とされています。

寝屋川市の素案では、
課税免除として次のようなケースが示されています。

・事業に使っている、または1年以内に事業に使う予定があるもの
・賃借人の募集または販売を開始してから1年を経過していないもの
・固定資産税を課すことができない、または課さないもの
・所有者が死亡した場合等は、その事実が発生した日から3年間など

空き家であっても、
売却活動や賃貸募集を始めている場合などは、
一定の条件で課税免除になる可能性があります。

施行期日は
総務省との協議および手続きを経て決定した日
とされています。




4. 空き家税を導入している都市・導入予定の都市



空き家税としてよく知られているのが、
京都市の「非居住住宅利活用促進税」です。

京都市では、
市街化区域内にある非居住住宅の所有者に対して
課税する制度が予定されています。

京都市の公式ページでは、
課税開始予定は令和12年度とされています。

京都市は
観光地や都市部の住宅事情もあり、
空き家やセカンドハウス、活用されていない住宅を
どう流通させるかが課題になっています。

今後、寝屋川市のように、
他の自治体でも地域事情に合わせた
空き家税の検討が進む可能性があります。



6. 空き家税と固定資産税の関係



空き家を所有している方が気になるのが、
固定資産税との関係です。

空き家であっても、
基本的に固定資産税はかかります。

さらに、
管理状態が悪い空き家については、
固定資産税の住宅用地特例が外れる可能性があります。

住宅用地特例とは、
住宅が建っている土地について、
固定資産税の課税標準が軽減される制度です。

小規模住宅用地は固定資産税の課税標準が6分の1、
一般住宅用地は3分の1に減額されるとされています。



6. 空き家所有者が今からできる対策



空き家税や固定資産税の負担を考えると、
空き家をそのまま放置するのはおすすめできません。

大切なのは、
早めに方向性を決めることです。


⑴まず現状を確認する

最初にやるべきことは、
空き家の現状確認です。

確認したいポイントは、

・建物の傷み具合
・雨漏りの有無
・庭木や雑草の状態
・水道・電気・ガスの状況
・固定資産税評価額
・登記名義
・相続登記が済んでいるか
・接道状況
・再建築できる土地か

です。

特に、
相続した空き家の場合、
登記名義が亡くなった方のままになっていることがあります。

この状態では売却や活用が
スムーズに進まないことがあります。


⑵売却を検討する

今後使う予定がないなら、
売却は有力な選択肢です。

空き家は時間が経つほど建物が傷みやすく、
売却しにくくなる場合があります。

特に、

・遠方に住んでいて管理できない
・相続人が複数いる
・修繕費をかけたくない
・固定資産税だけ払い続けている
・将来住む予定がない

という場合は、
早めに売却査定を取る方が現実的です。

売却には、

・古家付き土地として売る
・解体して更地で売る
・リフォームして売る
・買取業者に売る
・仲介で一般市場に出す

などの方法があります。


⑶賃貸に出す

状態が良く、需要のある場所なら、
賃貸に出す方法もあります。

賃貸に出せば、
家賃収入を得られる可能性があります。

ただし、古い家をそのまま貸すと、
設備トラブルが出やすいこともあります。

賃貸は収入になる反面、
管理責任も発生するので注意です⚠︎


⑷解体する

建物がかなり傷んでいる場合は、
解体も選択肢です。

解体すれば、
倒壊や近隣トラブルのリスクを減らせます。

また、
土地として売却しやすくなる場合もあります。

ただし、
住宅を解体すると、
住宅用地特例が外れて固定資産税が上がる可能性があります。

そのため、
解体は「とりあえず壊す」ではなく、
解体後に売るのか、駐車場にするのか、
保有するのかまで考えて判断する必要があります。


⑸空き家バンクや自治体制度を利用する

自治体によっては、
空き家バンクや補助制度を
用意している場合があります。

寝屋川市の空き家等・老朽危険建築物等対策計画でも、
空き家バンクの設立や補助制度の構築などが
空き家対策として実施されてきたことが
記載されています。

制度は自治体によって異なるため、
所有している空き家の所在地で確認することが大切です。




7. 空き家税で慌てないために、早めに考えたいこと



空き家税の話が出てくると、
「税金が増えるのは困る」と感じる方も多いと思います。

ただ、
本当に怖いのは税金そのものより、
何年も判断を先延ばしにして、
選択肢が減ってしまうことです。

特に相続した実家の場合、
感情的に手放しにくいこともあります。

思い出がある家をすぐに売る必要はありません。

ただし、
使わないまま放置しているだけでは、
家は資産ではなく負担になっていきます。

・空き家を残すなら、管理計画を立てる。
・売るなら、早めに査定する。
・貸すなら、修繕費と収支を計算する。
・解体するなら、解体後の活用まで考える。

このように
まずは方向性を決めることが大切です。



【まとめ】



空き家税は、
空き家をそのまま放置せず、
売却・賃貸・解体・活用などを進めてもらうための制度です。

寝屋川市でも導入に向けた動きがあり、
空き家問題は決して遠い地域だけの話ではなく、
私たちの身近な問題になってきています。

空き家は、
誰も住んでいなくても
固定資産税や管理費がかかります。

さらに放置してしまうと、
建物の老朽化、害虫や動物の発生、防犯面の不安、
近隣トラブルなどにつながる可能性があります。

つまり、
空き家は「持っているだけ」でも負担になり、
放置すればするほど解決が難しくなっていきます。

大切なのは、
早めに方向性を決めることです。

・売却する
・賃貸に出す
・解体する
・リフォームして活用する
・定期的に管理する

どの方法を選ぶとしても、
まずは現状を確認し、
放置しないことが一番大切です。

「いつか使うかもしれない」と思っていても、
具体的な予定がなければ、
空き家は少しずつ傷んでいきます。

空き家税の話をきっかけに、
今ある空き家をこれからどうするのか、
一度しっかり考えてみることが大切だと思います✳︎


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