
見せる収納・隠す収納 ~それぞれのメリットと注意点~
見せる収納・隠す収納、それぞれのメリットと注意点
― 後悔しない家づくりのための収納の考え方 ―
【はじめに】
家づくりや住み替えを考えるとき、
多くの方が悩むのが
「収納」です。
SNSや雑誌では、
美しく整った「見せる収納」
が注目される一方で、
実際の暮らしでは
「やっぱり隠したい」という声も
少なくありません。
この記事では、
見せる収納・隠す収納それぞれの
メリットと注意点を整理しながら、
「どちらが正解か」ではなく、
自分たちの暮らしに合った
収納の考え方を解説します。
「見せる収納」「隠す収納」とは?
まずは、
それぞれの収納スタイルを
整理しておきましょう。

見せる収納とは
・オープン棚
・壁付けシェルフ
・飾り棚
・ガラス扉の収納
など、収納物が目に見える状態
で使う収納方法です。
インテリアの一部として、
空間を演出する役割も持ちます。
隠す収納とは
・扉付き収納
・引き出し
・クローゼット
・パントリー
など、中身が見えない
収納方法です。
生活感を抑え、
空間をすっきり見せる効果があります。
見せる収納のメリット・デメリット
⑴ 空間がおしゃれに見える
見せる収納最大の魅力は、
収納=インテリア
になることです。
・お気に入りの食器
・本
・雑貨
・グリーン
を配置することで、
自分たちらしい空間を
演出できます。
モデルハウスやカフェ風の家で
「素敵だな」と感じる空間の多くは、
この見せる収納が
上手に使われています。
⑵ 物の場所が分かりやすい
物が見えているため、
・どこに何があるか一目で分かる
・取り出しやすい
・しまいやすい
というメリットがあります。
特に、
よく使う物や毎日使う物
との相性は抜群です。
⑶ 物を増やしすぎない意識が生まれる
見せる収納は、
ごまかしがききません。
そのため、
・不要な物を持たない
・定期的に整理する
という意識が自然と生まれます。
「収納をきっかけに暮らしが整う」
という点も大きな魅力です。
⚪️注意点・デメリット
⑴ 常に整っていないとストレスになる
見せる収納は、
散らかると一気に生活感が出ます。
・忙しい時期
・子育て中
・体調が優れないとき
など、片付けに余裕がない生活では、
ストレスの原因になる
こともあります。
⑵ ホコリ・汚れがたまりやすい
オープンな収納は、
・ホコリが溜まりやすい
・定期的な掃除が必要
という点も見逃せません。
特にキッチン周りでは、
油汚れとの相性にも
注意が必要です。
⑶ 向いていない物も多い
見せる収納に向かない物
の例としては、
・書類
・細かい日用品
・生活感が出やすい物
があります。
すべてを見せようとすると、
「思っていたのと違う…」
となりがちです。
隠す収納のメリット・デメリット

⚪️メリット
⑴ とにかく空間がすっきり見える
隠す収納の
最大のメリットは、
生活感を一気に消せることです。
多少中が散らかっていても、
扉を閉めれば空間は整います。
これは、
忙しい現代の暮らしにおいて
非常に大きな利点です。
⑵ 掃除・管理が楽
・ホコリが入りにくい
・見える範囲が少ない
ため、日常の掃除や
管理が楽になります。
「家をきれいに保つハードルが下がる」
というのは、
隠す収納ならではの魅力です。
⑶ 家族全員が使いやすい
隠す収納は、
誰でも使いやすい収納です。
子どもや片付けが苦手な家族
がいても、
ルールを細かく決めなくて済みます。
⚪️注意点・デメリット
⑴ どこに何があるか分かりにくい
中が見えないため、
・物の場所を忘れる
・同じ物を買ってしまう
といったことが起こりがちです。
収納内部の工夫(仕切り・ラベリング)
が重要になります。
⑵ 収納量を過信しやすい
隠せるがゆえに、
・物が増えすぎる
・使っていない物を溜め込みやすい
という落とし穴もあります。
「収納が多い=片付く」
ではない点には
注意が必要です。
⑶ 開け閉めが手間になる場合も
頻繁に使う物を
すべて隠す収納にしてしまうと、
動線が悪くなtたり、
使いにくくなることがあります。
⚪️「見せる×隠す」の組み合わせ
ここまで読んでいただくと分かる通り、
見せる収納・隠す収納には
それぞれ向き不向きがあります。
そのため、
理想はどちらか一方ではなく、
バランス良く組み合わせる
ことです。
おすすめの考え方
・よく使う物 → 見せる収納
・生活感が出る物 → 隠す収納
・人目につく場所 → 隠す収納多め
・プライベート空間 → 見せる収納もOK
家づくりで後悔しない収納計画のポイント
⚪️ 収納は「量」より「場所」
収納は多ければ良いわけではありません。
どこに・何を・どの頻度で使うか
を考えた配置が重要です。
⚪️ 暮らし方は変わる前提で考える
・子どもの成長
・ライフスタイルの変化
によって、
収納の使い方は必ず変わります。
将来の変化に対応できる余白
を持たせることが大切です。
⚪️ おしゃれより「続けられるか」
SNSや写真で見る収納は
魅力的ですが、
大切なのは続けられるかどうか。
無理のない収納計画こそ、
長く快適に暮らせる家に
つながります。
すぐに取り入れられる具体的な収納アイデア集
ここからは、
見せる収納・隠す収納の考え方
を踏まえたうえで、
実際の暮らしで役立つ
具体的な収納アイデアを
場所別に紹介します。
⚪️ リビングの収納アイデア
● 見せる+隠すを両立する「ハイブリッド収納」
リビングは家族も来客も使う場所。
そのため、
見せる収納と隠す収納を
組み合わせるのが基本です。
おすすめ例
・下段:扉付き収納(生活感の出る物)
・上段:オープン棚(本・雑貨・グリーン)
こうすることで、
「普段は使いやすく、来客時も整って見える」
リビングになります。
● ソファ背面収納で空間を有効活用
広めのリビングでは、
ソファの背面を収納として
使うのも効果的です。
・低めのキャビネット
・本棚
・飾り棚
を置くことで、
空間をゆるやかに区切りながら
収納量を確保できます。
⚪️ ダイニング・キッチン周りの収納アイデア
● カップボードは「全部隠さない」が正解
キッチンでは、
よく使う食器をあえて見せることで、
家事効率が上がります。
具体例
・毎日使うマグ・お皿 → オープン棚
・来客用・ストック → 扉付き収納
使う頻度で収納場所を
分けるのがポイントです。
● パントリーは「奥行きより区分」
パントリーで多い失敗が、
「奥行きが深すぎて使いにくい」こと。
改善アイデア
・棚板を可動式に
・収納ボックスで用途別に区分
・ラベルを貼る
これだけで、
在庫管理が圧倒的に楽になります。
⚪️ 玄関・土間収納のアイデア

● 見せない玄関で“第一印象”アップ
玄関は、
隠す収納をメインに考えるのが
おすすめです。
・収納したい物
・靴
・傘
・ベビーカー
・アウトドア用品
・土間収納(シューズクローク)
があると、
玄関が常にすっきり保てます。
● 壁面フックで“一時置き”をつくる
完全に隠すだけでなく、
コートやバッグを掛けられる
フックを設けることで、
動線が格段に良くなります。
⚪️ 洗面・ランドリーの収納アイデア
● 「見せない収納」で生活感を最小限に
洗面所は、
生活感が出やすい場所だからこそ
隠す収納が活躍します。
おすすめ
・タオル
・洗剤
・ストック品
はすべて扉付き収納へ。
● 室内干し+収納の一体化
洗う・干す・しまう
を同じ空間で完結させると、
家事動線が大幅に短縮されます。
⚪️ 子ども部屋・ファミリー収納のアイデア
● 子どもが「自分で片付けられる」仕組み
子ども部屋では、
見せる収納が活躍します。
・おもちゃはカゴ収納
・服は低い位置のハンガー
「戻す場所が分かる」こと
が大切です。
● ファミリークローゼットで家族の収納を集約
最近人気なのが、
家族全員分の収納を一か所にまとめる方法。
・洗濯後の片付けが楽
・収納場所が分かりやすい
というメリットがあります。
⚪️ 寝室・書斎の収納アイデア
● 寝室は「見せない」が基本
寝室は、
リラックスできる空間づくり
が最優先。
そのため、
・クローゼット
・ベッド下収納
など、隠す収納中心がおすすめです。
● 書斎は“見せる収納”でモチベーションアップ
書斎やワークスペースでは、
本や道具を見せることで
「使いたくなる空間」になります。

⚪️ 収納計画でよくある失敗と回避策
◯ よくある失敗
・とりあえず収納を増やす
・見た目だけで決める
・今の暮らしだけで考える
◯ 回避するために
・使う頻度を書き出す
・家族全員の動線を考える
・将来の変化を想定する
【まとめ】
見せる収納も、隠す収納も、
目的は同じです。
それは、
暮らしを快適に、
気持ちよくすること。
おしゃれさだけで判断せず、
家族構成・生活リズム・価値観に合わせて
収納を考えることが、
後悔しない家づくりにつながります。
FOPE HOMEでは、
間取りやデザインだけでなく、
実際の暮らしを想像した
収納提案を大切にしています。
「自分たちにはどんな収納が合うのか」
そんな疑問があれば、
ぜひお気軽にご相談ください。
