
*ボーリング調査レポート*
こんにちは☀️
昨日は定休日でしたが、
以前ブログでもご紹介した
枚方市東香里新町(東香里中学校のすぐ前)にある現場で、
**ボーリング調査(地盤調査)**を行いました。

この土地は、
もともと建物の解体工事を行なっていた場所で、
解体が完了した今、
新たに“建築条件なし”の土地として
販売していく予定です。
近くには東香里中学校をはじめ、
香里ケ丘中央公園やスーパー、
生活利便施設も多く、
子育て世代からも人気のあるエリア。
街全体に落ち着きがあり、
これから新しい住宅が並ぶのが楽しみな場所です。
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現在の敷地には、
以前の建物に合わせて設けられていた
既存の擁壁(振込車庫などを含む構造)があります。
これらを一度すべて撤去・解体し、
新しく安全で美しい擁壁構造を
造っていく計画です。
ここでいう「振込車庫」とは、
道路より一段低い位置に車を駐車するため、
擁壁の一部をくり抜くようにして造られた
車庫(半地下車庫)のことを指します。
いわゆる“ビルトインガレージ”とは異なり、
斜面地や高低差のある土地でよく見られる構造で、
コンクリート製の擁壁の中に
車1〜2台分の空間を設ける形式です。
振込車庫の上部には宅地があり、
擁壁と一体化した構造になっているため、
撤去や改修には構造計算と安全対策が必要となります。
そのためには、
まず「どのような形状・構造で擁壁を設計するか」を
しっかりと検討する必要があります。
今回のボーリング調査は、
そのための事前地盤調査になります。
今回の調査で使用されたのが、
なんと**45年前のユニック車(ボーリング専用トラック)**でした。

レトロな佇まいが印象的です。
年季の入ったボディですが、
動作は非常にスムーズで、
熟練の職人さんが丁寧に整備しながら
今も現役で活躍しているとのことです。
私は昔からアンティークやレトロなものが好きなので、
このユニック車を見た瞬間、
「この車がまだこうして現場で動いているのか!」
と感動しました。
長い年月を経ても現役で働く姿には、
ものづくりや職人技の力強さを感じます。
続いての写真は、
ヤグラを組んでいる様子です。

ヤグラとは、
ボーリング調査を行う際に必要な
**掘削用の鉄製の骨組み(櫓:やぐら)**のこと。
このヤグラの上部には
ワイヤーや滑車が取り付けられ、
地中を掘り進めるロッド(掘削棒)を
上下に動かすための仕組みになっています。
現場では職人さんが手際よく組み立てを進め、
高さ・角度・バランスを慎重に調整していました。
この作業が完了すると、
いよいよ地中へと掘削を始める準備が整います。
◯ボーリング調査とは
「ボーリング調査」とは一般的に
建物や擁壁などを建設する前に
行う地盤の状態を
確認するための専門調査です。

調査専用の機械を使って地面に細い穴を掘り、
地中の土の硬さ・強度・地層の
構成・地下水位などを
詳しく調べていきます。
深さはおおよそ5〜10メートルほど掘削し、
採取した土のサンプルを分析することで、
その土地がどの程度の重量を支えられるか(=地耐力)
を数値で把握できます。
ボーリング調査は
見た目には地味な作業ですが、
土地の安全性を“見えないところから支える”
重要な工程なのです。
◯なぜボーリング調査が必要か
家を建てる際に最も大切なのは
「地盤の安定性」です。
どんなに良い建物を建てても、
その下の地盤が弱ければ、
不同沈下(建物の傾き)やひび割れの
原因になります。
また、
今回のように新しい擁壁を設計・施工する前にも、
地中の硬さや層の深さを
正確に把握しておく必要があります。
これにより、
・擁壁の基礎をどの深さに設けるべきか
・どの強度のコンクリート・鉄筋が必要か
・どんな排水対策をとるか
といった構造計画の根拠を
導き出すことができます。
◯得られる情報
ボーリング調査によって、
以下のような情報が明らかになります。
・地層構成:粘土層・砂層・礫層など、地盤の種類と分布
・N値(地盤の強度):地盤の硬さ・密度を示す数値
・地下水位:地下水の高さ、排水計画に関係
・支持層の深さ:建物を支えるのに十分な強度を持つ地層の位置
これらのデータをまとめたものが
「ボーリング柱状図」と呼ばれる図面です。
この図をもとに、
設計士や構造担当者が擁壁の基礎構造や
地盤補強の必要性を判断します。
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◎調査の流れ(工程イメージ)
⑴ヤグラ(櫓)の設置
掘削機を支えるための鉄骨フレームを組み上げます。
⑵ 掘削開始
ボーリングマシンを設置し、
地面にロッドを貫入させながら掘り進めます。
⑶サンプリング(試料採取)
一定の深さごとにサンプルを採取。
抵抗値(N値)を測定します。
⑷地下水観測・記録
掘削後に水位を測り、
地盤内の水の流れを確認します。
⑸データ整理・柱状図作成
現場で得られたデータをもとに地層図を作成。
擁壁設計の基礎資料になります。
◯ボーリング調査のメリット
・安全な建物・擁壁設計ができる
地盤の強さを把握することで、
沈下や崩壊のリスクを最小限に。
・過剰な地盤改良を防げる
正確なデータに基づくため、
「本当は不要だった補強工事」を避け、
コストを適正化できます。
・土地購入時の安心材料になる
調査結果は第三者のデータとして残るため、
購入検討者や建築業者にとって
信頼性の高い情報となります。
・設計の自由度が上がる
地盤特性を知ることで、
最適な建物プランを立てやすくなります。
⚠︎ボーリング調査のデメリット
(注意点)
・コストと時間がかかる
調査費用は一般的に 10万円〜20万円程度、
調査から結果報告までに
数日〜1週間ほど必要です。
・調査範囲が限定的
ボーリングは1〜数箇所の「点」での調査のため、
広い敷地では他の補助的な調査(スウェーデン式サウンディング試験など)
を併用することもあります。
・地中障害物の影響を受けやすい
過去に建物や擁壁があった土地では、
埋設物やコンクリート片が残っており、
正確な掘削が難しい場合もあります。
◯調査結果の活かし方
ボーリング調査の結果は
「ボーリング柱状図」と呼ばれる図面にまとめられます。
これを見ると、
地表からどの深さにどんな土があるか、
支持層(建物を支えられる強固な地盤)は
どの位置にあるかが一目で分かります。
今回の東香里新町の現場でも、
この結果をもとに
新たな擁壁の形状・構造・基礎深さを設計していきます。
FOPE HOMEでは、
土地の販売・造成においても、
表面的な美しさだけでなく
**“見えない部分の安全性”**を重視しています。
安心して家を建てられる土地を提供するために、
地盤調査や擁壁設計の段階から
丁寧に確認・検討を重ねています。
今後も、
擁壁工事・造成完了までの様子を
ブログで順次お伝えしていきますので、
ぜひお楽しみに!
